ブレーズ・パスカル(1623年~1662年)
ブレーズ・パスカルはフランスの哲学者、思想家、数学者、物理学者、宗教家です。
「人間は考える葦である」という言葉で有名です。数学ではパスカルの定理やパスカルの三角形などの発見で知られています。
10歳にもならない時分に、三角形の内角の和が二直角であることや、1からnまでの和が(1+n)n/2であることを自力で証明した、という逸話があります。
■パスカルの三角形
最上段に1を、それより下の行はその位置の右上の数と左上の数の和を配置していくと、下のような三角形が出来上がります。これを「パスカルの三角形」と呼びます。
1
1 1
1 2 1
1 3 3 1
1 4 6 4 1
1 5 10 10 5 1
この三角形の各行の数は、以下のように(a+b)のべき乗の展開式の係数に対応しています。
(a+b)^1 = a + b
(a+b)^2 = a^2 + 2ab + b2^
(a+b)^3 = a^3 + 3a^2*b + 3ab^2 + b^3
(a+b)^4 = a^4 + 4a^3*b + 6a^2*b^2 + 4ab^3 + b^4
(a+b)^5 = a^5 + 5a^4*b + 10a^3*b^2 + 10a^2*b^3 + 5ab^4 + b^5
この三角形にはパスカルの名前がついていますが、実際にはパスカルより何世紀も前の数学者達も研究していたことが分かっています。
★ブレーズ・パスカルに関する雑学
フランスで発行されていた500フラン紙幣には、パスカルの肖像が使用されていたこともあります。
★ブレーズ・パスカルに関する備考
Blaise Pascal
生没年:1623年6月19日~1662年8月19日
生まれ:フランス中部・クレルモン
父:税務官
母:不明
主な著書:『パンセ』