2012年5月24日木曜日

ヨハン・ハインリッヒ・ラーン

ヨハン・ハインリッヒ・ラーン


ヨハン・ハインリッヒ・ラーンは、除算記号を考案したことで知られています。


■除算記号「÷」

除算記号は、ラーンの1659年に代数学の書『Teutsche Algebra』において発表されました。

「÷」の記号は割り算を分数として表わした形を示しており、横線の上下の「・」は、分子と分母を表わしているという説があります。
これとは別に、「÷」の記号は割り算を分数で表わしたときの横線で、横線上下の「・」は「-」(マイナス)の記号と区別するためにつけられたもの、ともいわれています。

除算記号については、同書の編集者だったイングランドの数学者ジョン・ペルを考案者とする説もあります。ラーンはジョン・ペルの弟子でした。
なお『Teutsche Algebra』では「*」も乗算記号として使われていました。


■「∴」

「ゆえに」を表す記号「∴」は、ラーンが1656年に自著で使用したのが最初であるといわれています。


★ヨハン・ハインリッヒ・ラーンに関する備考

生没年:不明
生まれ:不明
父:不明
母:不明
主な著書:1659年『Teutsche Algebra』