ヨハン・ハインリッヒ・ラーン
ヨハン・ハインリッヒ・ラーンは、除算記号を考案したことで知られています。
■除算記号「÷」
除算記号は、ラーンの1659年に代数学の書『Teutsche Algebra』において発表されました。
「÷」の記号は割り算を分数として表わした形を示しており、横線の上下の「・」は、分子と分母を表わしているという説があります。
これとは別に、「÷」の記号は割り算を分数で表わしたときの横線で、横線上下の「・」は「-」(マイナス)の記号と区別するためにつけられたもの、ともいわれています。
除算記号については、同書の編集者だったイングランドの数学者ジョン・ペルを考案者とする説もあります。ラーンはジョン・ペルの弟子でした。
なお『Teutsche Algebra』では「*」も乗算記号として使われていました。
■「∴」
「ゆえに」を表す記号「∴」は、ラーンが1656年に自著で使用したのが最初であるといわれています。
★ヨハン・ハインリッヒ・ラーンに関する備考
生没年:不明
生まれ:不明
父:不明
母:不明
主な著書:1659年『Teutsche Algebra』