関孝和(1642年~1708年)
関孝和は日本の数学者です。点竄術の考案で知られています。
■点竄術(てんざんじゅつ)
中国で生まれた代数問題の解法を「天元術」と呼びますが、沢口一之著『古今算法記』にある天元術を、関は大幅に改良しました。「点竄術(てんざんじゅつ)」を考案し、筆算式の代数学を考案したのです。これは1674年の『発微算法』の中で用いられ、「算木」という棒を用いる計算ではなく、紙の上の文字を用いて計算をする、筆算式の代数学となりました。
ただし関の記号は加・減・乗だけで、除については関の弟子である建部賢弘によるものとなります。
■円周率
関は円に内接する正多角形の周を計算することで、円周率を小数第11位まで求めました。
関が計算した円周率は、3.14159265359となります。これは正131072角形を用いて求められました。
★関孝和に関する雑学
上毛かるたの「わ」の札では、「和算の大家 関孝和」と詠われています。
★関孝和に関する備考
生没年:1642年~1708年12月5日
生まれ:上野国藤岡(現在の群馬県藤岡市)もしくは江戸(現在の東京都小石川)
父:内山永明
母:不明
主な著書:『発微算法』