シモン・ステヴィン(1548年~1620年)
シモン・ステヴィンはヨーロッパの旧フランドル地方、ブルッヘ(ベルギーのブルージュ)で生まれた数学者、物理学者、会計学者です。十進小数の導入で知られています。
■十進小数
小数自体はバビロニア数学の時代から存在していましたが、小数点を表すものがなかったため、前後の文脈から数値を判断しなくてはいけないという不便なものでした。
ステヴィンは1585年に出版した「十進分数論」において小数を発表し、ヨーロッパに小数を導入しました。ただし表記法は現在用いられているものとは異なり、「0.678」は「6①7②8③」と表しています。
後にジョン・ネイピアによって、小数点による表記法が提唱されました。
■力の平行四辺形の法則
平行四辺形を用いて力の合成と分解を最初に考えたのはステヴィンでした。彼は1586年に表した書籍の中で、力の平行四辺形について述べています。
★シモン・ステヴィンに関する雑学
ベルギーのブルージュには「シモン・ステヴィン広場」という場所があり、シモン・ステヴィンの像があります。
★人物・家族・経歴等
Simon Stevin
生没年:1548年~1620年
生地:フランドル(現ベルギー)、ブルッヘ
没地:オランダ、ハーグ
父:アンソニー・ステヴィン
妻:キャサリン・クライ
子:ヘンドリック、 スサンナ、レヴィナ、フレデリック
主な著書:
1585年『十進法』
1586年『吊り合いの原理』、『水の重さの原理』
(2012年3月27日投稿)
(2018年12月5日追記)