チャールズ・バベッジ(1791年~1871年)
チャールズ・バベッジは、イギリスの数学者です。計算機の設計の研究で知られています。
■自動計算機
当時の科学計算に用いる対数表や三角関数表は、70~80人の人の手によって計算されて作られていました。しかし人による計算だと多くの誤りが含まれてしまうことから、バベッジは機械的な計算は機械にやらせれば素早く間違いのない計算結果が得られると考えました。
1822年にはバベッジは王立天文学会で階差機関の構想を発表し、その後イギリス政府から1万7千ポンドの資金援助を受けます。しかしバベッジは新しい考えを思いつく度にそれまでの研究物を反故にしたり技師への給料の支払いが遅れたりといったことがあったため、信用を失い資金の援助は打ち切られてしまいました。
その後ロマン派の詩人ジョージ・バイロンの娘で数学愛好家であるオーガスタ・エイダ・キングがバベッジの解析期間の論文に感激し、解説を付けてフランス語に翻訳をしました。
バベッジの亡くなった翌年には息子のヘンリーが解析機関の一部を完成させ、現在はロンドンの国立科学産業博物館に展示されています。
★チャールズ・バベッジに関する雑学
月にあるクレーターには、バベッジにちなんで名前がつけられたものもあります。
★備考
Charles Babbage
生没年:1791年12月26日~1871年10月18日
生まれ:イギリス
父:ベンジャミン・バベッジ(Benjamin Babbage)、銀行家
母:ベッツィー・バベッジ (Betsy Plumleigh Babbage)
妻:ジョージアナ・ホイットモア(Georgiana Whitmore)
息子:ヘンリー・プレヴォスト・バベッジ