ボヤイ・ファルカシュ(1775年~1856年)ボヤイ・ファルカシュは、ハンガリーの数学者、詩人です。
■平行線公準
古代ギリシャの数学者ユークリッドが『原論』において述べた幾何学に関する公理・公準の中に、後に「第5公準」と呼ばれるようになった以下のものがあります。
公準5
一本の直線が他の二直線と交わり、同じ側にある内角の和が二直角より小さい場合は、これらの二直線を限りなく延長すれば内角の和が二直角よりも小さい側で交わる
これは後にスコットランドの数学者ジョン・プレイフェアにより「直線以外の一点を通り、その直線と平行な直線は一本しか引けない」と扱いやすい形に書き直され、「平行線公準」と呼ばています。
この平行線公準についてファルカシュはドイツの数学者ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウスと共に研究をしましたが、証明はできずに終わりました。
その後ファルカシュの息子のボヤイ・ヤーノシュも平行線公準の研究に取り組んでいます。
★ボヤイ・ファルカシュに関する雑学
1937年11月26日にハンガリーの天文学者クリン・ジェルジュがブダペストで発見した小惑星ボーヤイは、ボヤイ・ファルカシュの名にちなんで命名されました。
★ボヤイ・ファルカシュに関する備考
Bolyai Farkas
生没年:1775年2月9日~1856年11月21日
生まれ:ルーマニア
父:不明
母:不明
息子:ボヤイ・ヤーノシュ