ガブリエル・ラメ(1795年~1870年)
ガブリエル・ラメはフランスの数学者です。フェルマーの最終定理の研究で知られています。
■フェルマーの最終定理の研究
フェルマーの最終定理「3 以上の自然数 n について、x^n + y^n = z^n となる 0 でない自然数 x、y、z は存在しない」について、n = 4 の場合はピエール・ド・フェルマー自身が1640年に証明をし、n = 3 の場合はスイスの数学者レオンハルト・オイラーが1770年に証明を公表していました。n = 5 の場合については1825年にフランスの数学者アドリアン=マリ・ルジャンドル、1828年にドイツの数学者ヨハン・ペーター・グスタフ・ルジューヌ・ディリクレが独立して証明を与えています。
このフェルマーの最終定理について、ラメは1839年に n = 7 の場合に正しいことを証明しました。
ラメはその数年後にフェルマーの最終定理を近いうちに証明すると宣言しますが、パリの数学者コーシーがラメと同様の方法で証明に取り組んでいることを述べます。
その後ラメとコーシーの証明方法には間違いがあることがドイツの数学者エルンスト・クンマーによって明らかになりました。
★ガブリエル・ラメに関する雑学
・エッフェル塔
エッフェル塔には、フランスの科学に貢献した72人の科学者の名前が刻まれていますが、その中にはラメの名も含まれています。
★備考
Gabriel Lame'
生没年:1792年3月7日~1871年5月11日
生まれ:フランス、トゥール