ジャン=ロベール・アルガン(1768年~1822年)
ジャン=ロベール・アルガンはフランスの会計士です。趣味で数学を楽しむアマチュア数学者でしたが、複素平面の最初の公表者として知られています。
■複素平面
xy平面上において、x 軸を実軸、y 軸を虚軸として、複素数 x + iy を表せるようにしたものを複素平面と呼びます。
複素平面はガウスの業績として広く知られていますが、1797年にノルウェーの測量技師カスパー・ヴェッセルが『方程式の解析的表現について』という論文の中で、複素平面のアイデアを述べています。しかしこの論文はデンマーク語で書かれていたために、広く世に知られることはありませんでした。
その後1806年にアルガンが自費出版の冊子『幾何学的作図によって虚量を表す方法についての試論』の中で複素平面のアイデアを発表し、フランスの数学者アドリアン=マリ・ルジャンドルを通して広まりました。
更に後にはドイツの数学者カール・フリードリッヒ・ガウスが複素平面を本格的に論じたことにより、複素平面は広く知られるようになりました。
複素平面は、ガウス平面やアルガン図とも呼ばれています。
★ジャン=ロベール・アルガンに関する備考
Jean Robert Argand
生没年:1768年7月18日~1822年8月13日
生まれ:スイス、ジュネーヴ
父:不明
母:不明
主な著書:『幾何学的作図によって虚量を表す方法についての試論』