アドリアン=マリ・ルジャンドル(1752年~1833年)
アドリアン=マリ・ルジャンドルはフランスの数学者です。
■フェルマーの最終定理
「フェルマーの最終定理」(3以上の自然数nについて、x^n+y^n=z^nとなる0でない自然数x、y、zの組み合わせは存在しない)について、n=4 の場合はピエール・ド・フェルマー自身が1640年に証明をし、n=3 の場合はスイスの数学者レオンハルト・オイラーが1770年に証明を公表していました。
ルジャンドルは1825年にフェルマーの最終定理の n = 5 の場合の証明を与えました。
ドイツの数学者ヨハン・ペーター・グスタフ・ルジューヌ・ディリクレも1828年にほぼ同じ証明を、ルジャンドルとは独立に行なっています。
■ルジャンドルの記号
a と p が互いに素であるとき、合同式
x^2 ≡ a (mod p)
が解を持つとき、 a は p を法として平方剰余でいい、
解を持たないときは平方非剰余であるといいます。
ここで
pの倍数でない x が p を法として、平方剰余ならば (x/p) = 1
x が p の倍数ならば (x/p) = 0
pの倍数でない x が p を法として、平方非剰余ならば (x/p) = -1
このように定義される (x/p) を、ルジャンドルの記号といいます。
★アドリアン=マリ・ルジャンドルに関する雑学
・エッフェル塔
エッフェル塔には、フランスの科学に貢献した72人の科学者の名前が刻まれていますが、その中にはルジャンドルの名も含まれています。
★アドリアン=マリ・ルジャンドルに関する備考
Adrien-Marie Legendre
生没年:1752年9月18日~1833年1月10日
生まれ:フランス、パリ
父:不明
母:不明