2012年4月26日木曜日

ジョン・ペル

ジョン・ペル(1611年~1685年)

ジョン・ペルは、イングランドの数学者です。


■ペル方程式

平方数ではない自然数nに対して

x^2 - ny^2 = 1

を、ペル方程式(Pell's Equation)と呼びます。

方程式において整数解や有理数解について考えるものを「ディオファントス方程式」と呼びますが、ペルはディオファントス方程式を好んで研究しました。ペル方程式の解法についてはウィリアム・ブランカーの功績なのですが、レオンハルト・オイラーはこの方程式を研究したのはペルであると誤解し「ペル方程式」と命名しました。以後、その呼び名が定着することとなりました。


■除算記号

除算記号を考案したことで知られるヨハン・ハインリッヒ・ラーンは、ペルの弟子でした。
この除算記号については、ペルを発明者とする説もあります。ラーンは1659年に『Teutsche Algebra』を出版しますが、この時ペルは編集者として関わっており、この本において除算記号が使われていました。


★ジョン・ペルに関する備考

John Pell
生没年:1611年3月1日~1685年12月12日
生まれ:イングランド南東部のサセックス、サウスウィック
父:不明
母:不明
兄弟:トーマス・ペル(医師)