2012年4月5日木曜日

ヘンリー・ブリッグス

ヘンリー・ブリッグス(1561年~1630年)

ヘンリー・ブリッグスはイングランドの数学者で、ジョン・ネイピアの対数を元にして常用対数を考え出したことで知られています。


■常用対数

グレシャム大学で幾何学と天文学の研究をしていたブリッグスは、ジョン・ネイピアが1614年に発表した対数に感心し、スコットランド・エディンバラのネイピアの元を訪れます。
この後二人は協力して対数の研究を進め、ブリッグスの進言により10を底とする対数(常用対数)が生まれました。常用対数はブリッグスの名にちなんで「ブリッグス対数」と呼ばれることもあります。

1617年に1000までの常用対数を計算した結果を出版し、1924年には20,000までの数の14桁の対数と、90,000~100,000までの対数を記した対数表を発表しました。この対数表で抜けていた20,000から90,000の部分は、1628年にオランダのアドリアン・ブラックが完成させています。


★ヘンリー・ブリッグスに関する雑学

月のクレーターには、ブリッグスの名にちなんで名づけられたクレーターがあります。