2012年9月11日火曜日

ニールス・ヘンリック・アーベル

ニールス・ヘンリック・アーベル(1802年~1829年)

ニールス・ヘンリック・アーベルはノルウェーの数学者です。
5次以上の代数方程式の不可解性や楕円関数の研究で知られています。


■5次以上の代数方程式の不可解性

4次までの代数方程式については当時までに一般的な解の公式が得られていましたが、5次方程式については数学者達による長年の研究にもかかわらず一般的な解は得られないままでいました。
アーベルは5次以上の代数方程式について、冪根と四則演算だけで表せるような一般的な解の公式は存在しないことを証明しました。


★ニールス・ヘンリック・アーベルに関する雑学

2001年にノルウェー政府は大きな業績を上げた数学者に対して贈る賞として、アーベル賞を創設しました。


★備考

Niels Henrik Abel
生没年:1802年8月5日~1829年4月6日
生まれ:ノルウェー、フィンドー

2012年9月5日水曜日

ガブリエル・ラメ

ガブリエル・ラメ(1795年~1870年)

ガブリエル・ラメはフランスの数学者です。フェルマーの最終定理の研究で知られています。


■フェルマーの最終定理の研究

フェルマーの最終定理「3 以上の自然数 n について、x^n + y^n = z^n となる 0 でない自然数 x、y、z は存在しない」について、n = 4 の場合はピエール・ド・フェルマー自身が1640年に証明をし、n = 3 の場合はスイスの数学者レオンハルト・オイラーが1770年に証明を公表していました。n = 5 の場合については1825年にフランスの数学者アドリアン=マリ・ルジャンドル、1828年にドイツの数学者ヨハン・ペーター・グスタフ・ルジューヌ・ディリクレが独立して証明を与えています。

このフェルマーの最終定理について、ラメは1839年に n = 7 の場合に正しいことを証明しました。
ラメはその数年後にフェルマーの最終定理を近いうちに証明すると宣言しますが、パリの数学者コーシーがラメと同様の方法で証明に取り組んでいることを述べます。
その後ラメとコーシーの証明方法には間違いがあることがドイツの数学者エルンスト・クンマーによって明らかになりました。


★ガブリエル・ラメに関する雑学

・エッフェル塔
エッフェル塔には、フランスの科学に貢献した72人の科学者の名前が刻まれていますが、その中にはラメの名も含まれています。


★備考

Gabriel Lame'
生没年:1792年3月7日~1871年5月11日
生まれ:フランス、トゥール

2012年8月30日木曜日

チャールズ・バベッジ

チャールズ・バベッジ(1791年~1871年)

チャールズ・バベッジは、イギリスの数学者です。計算機の設計の研究で知られています。


■自動計算機

当時の科学計算に用いる対数表や三角関数表は、70~80人の人の手によって計算されて作られていました。しかし人による計算だと多くの誤りが含まれてしまうことから、バベッジは機械的な計算は機械にやらせれば素早く間違いのない計算結果が得られると考えました。

1822年にはバベッジは王立天文学会で階差機関の構想を発表し、その後イギリス政府から1万7千ポンドの資金援助を受けます。しかしバベッジは新しい考えを思いつく度にそれまでの研究物を反故にしたり技師への給料の支払いが遅れたりといったことがあったため、信用を失い資金の援助は打ち切られてしまいました。

その後ロマン派の詩人ジョージ・バイロンの娘で数学愛好家であるオーガスタ・エイダ・キングがバベッジの解析期間の論文に感激し、解説を付けてフランス語に翻訳をしました。
バベッジの亡くなった翌年には息子のヘンリーが解析機関の一部を完成させ、現在はロンドンの国立科学産業博物館に展示されています。


★チャールズ・バベッジに関する雑学

月にあるクレーターには、バベッジにちなんで名前がつけられたものもあります。


★備考

Charles Babbage
生没年:1791年12月26日~1871年10月18日
生まれ:イギリス
父:ベンジャミン・バベッジ(Benjamin Babbage)、銀行家
母:ベッツィー・バベッジ (Betsy Plumleigh Babbage)
妻:ジョージアナ・ホイットモア(Georgiana Whitmore)
息子:ヘンリー・プレヴォスト・バベッジ

2012年8月23日木曜日

ニコライ・イワノビッチ・ロバチェフスキー

ニコライ・イワノビッチ・ロバチェフスキー(1792年~1856年)

ニコライ・イワノビッチ・ロバチェフスキーロシアの数学者です。非ユークリッド幾何学の研究で知られています。


■非ユークリッド幾何学

ユークリッド幾何学には5つの公準がありますが、第5公準と呼ばれるものは以下のようなものでした。

「与えられた直線上にないある1点を通って、それに平行な直線はただ1本だけ引くことができる」

数学者たちの間ではこの第5公準は他の定義や公理、公準から証明できるのではないかと考えられていたのですが、証明に成功した数学者はいませんでした。

この第5公準について、ロバチェフスキーは「第5公準がなくても幾何学が成立するのではないか」と考え、研究に取り組みました。彼は「与えられた直線上にないある1点を通って、それに平行な直線は少なくとも2本引くことができる」としました。


★ニコライ・イワノビッチ・ロバチェフスキーに関する備考

Nikolai Ivanovich Lobachevsky
生没年:1792年12月1日~1856年2月24日
生まれ:ロシア
父:不明
母:不明
主な著書:1836年『想像の幾何学』

2012年8月20日月曜日

オーギュスタン=ルイ・コーシー

オーギュスタン=ルイ・コーシー(1789年~1857年)

オーギュスタン=ルイ・コーシーはフランスの数学者です。
コーシーは800近くという膨大な数の論文を書いており、1876年からは『コーシー全集』として論文集が編集されました。この『コーシー全集』は1882年から1974年に渡り刊行されました。


■コーシー列

任意の ε>0 に対して、ある自然数 N が存在して、n≧N 、 m≧N となる任意の n 、 m に対して

 | a(n) - a(m) | < ε

が成り立つとき、数列 {a(n)} をコーシー列といいます。


★オーギュスタン=ルイ・コーシーに関する雑学

エッフェル塔にはフランスの科学に貢献した72人の科学者の名前が刻まれていますが、その中にはコーシーの名も含まれています。


★オーギュスタン=ルイ・コーシーに関する備考

Augustin Louis Cauchy
生没年:1789年8月21日~1857年5月23日
生まれ:フランス、パリ
父:不明
母:不明
妻:アロイズ・ド・ビュール(Aloise de Bure)
主な著書:1821年『解析教程』(Cours d'analyse de l'Ecole royale polytechnique)