フェルディナント・フォン・リンデマンは、ドイツの数学者です。
■ 超越数
代数的数でない数のことを「超越数」と呼びます。これはどのような有理係数の代数方程式の解にもならないような複素数のことです。
超越数の例としては円周率 π 、自然対数の底 e があります。
超越数は 1831年に J.リュービルによって初めて存在が証明され, 1873年にはシャルル・エルミートによって e が超越数であることが示されました。リンデマンは 1882年にπ が超越数であることを証明しました。
この証明によって、円積問題の作図が不可能だということが証明されました。円積問題とは「与えられた長さの半径を持つ円に対して、定規とコンパスのみの有限回の操作で、その円と面積の等しい正方形を作図することができるか」という問題で、古代からの未解決問題として知られていました。
★備考
Carl Louis Ferdinand von Lindemann
生没年:1852年4月12日~1939年3月6日
生地:ドイツ、ハノーバー
没地:ドイツ、ミュンヘン
生地:ドイツ、ハノーバー
没地:ドイツ、ミュンヘン
1873年、エアランゲン大学卒業
1879年、フライブルク大学教授
1883年、ケーニヒスベルク大学教授、
1893年、ミュンヘン大学教授
1904年、ミュンヘン大学学長